心の旅路

第1話

 1.人間はどこから来てどこに行くのか

こんにちは、ようこそおいでくださいました。朝から大変な雨になりまして、どうなる事かと思いましたが、雨にもかかわらず、皆さんが来てくださって、こうして話が出来ますことを心より感謝申し上げます。
それでは話を始めます。
私の話は、今日が初めての方もいらっしゃいますので、また最初の方から、話をしていきたいと思います。
ここにいらっしゃる方は、高橋信次先生という方のご本を、多少なりとも、お読みになっている方が多いと思います。
私の話は、その高橋先生の話を基礎にし、自分でそれを実行してみた――そういう話をさせて戴きます。
人間は、何処から来て、何処へ行くのか――こういう事を、皆さんも考えられた事があると思います。
私も実は、こういう一つの疑問を若い時から持っていた訳です。そして折に触れて、
一、人間とは何だろう?
一、自分の感情というのは何故あるんだろうか?
一、人と比べてみて、自分はこういう処が劣っている、こういう処が優れている、何故だろう?
――と、考えていた訳です。
ところが、特別そういうものを教わる事も無かったし、教えてくれる処も無かった。
それに、結婚をしたから、生活する為に働かなければならない。それで、そういう疑問が、もうすっかり自分の考えから無くなっていった訳です。まぁ、無くなるというより、生きる方に忙しかったんですね。
ところがそういう中でも、何か折に触れて、自分が夜寝る前とか、一寸暇な時間があった時に、「人間って一体何だろうな?」と、そういう疑問は出て来ていた訳です。
一、人間は、何故生まれて来たのだろうか?
一、人間は、何故死ぬのだろうか?
一、死んだ後は、どうなってしまうのか、何かあるんじゃないのだろうか?
――そう考えるようにもなった訳です。しかし、自分で追求しても分からない。
そのうちに、ふと、「霊の世界ってものは本当にあるのかな」と思った訳です。
それは何故かと言いますと、私は子供の時に、本で霊の写真を見た事があったんですね。それは、お化けの事を扱った本で、よく田舎でも街でもそうですけど、人込みの中に、亡くなった筈の人が、写真の中に写っていたとか、そういうものを見た事を思い出した訳ですよ。
「あれは、本当にあるんだろうか?」と、また変な事を考えたんですね。



続きのページはPDFファイルで作成されています。
PDFファイルを見るためには、アドビリーダーというソフトが必要です。
アドビリーダーは無料で配布されています。
下記ボタンをクリックするとダウンロードができます。

















当サイトの画像及びコンテンツの無断使用を禁じます。