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第1話
2007.4.16
更新
14、
ある政治家の相談
「どうされましたか?」
「先生、私はね、今度当選出来るでしょうか?」
――当選出来るでしょうかって、言われてもねぇ……。(笑)
「あなた、当選するつもりでやってるんじゃないの?」
「いやそれが、実はまずい事に、選挙前に、みんなに商品券を配ったのが分かってしまい、それで、告示になる前にそれを回収してきたもんですから……」
「何でそんな事したの?」
「いや、前回やった人と違って、今度新しい人が来て、分からなくて配ったんですよ」
「分からなくてやったって言うけど、あなた、知っていて、やってたじゃないの――」
「…………!」
「あなた、どうしても今期当選したいの?」
「はい」
「あなた、何回目なの?」
「はい、三回目です」
「当選したいっていうのは、あなた、三回当選しなかったら、恩給か何か、付かないから言ってるんじゃないの?」
「…………!」
――そうなんですよ。どうしても当選しなきゃいけないんですね。私はそれを聴いて吃驚してしまったんですね。
大方、政治をやる人というのは、そういう人が多いんじゃないでしょうか。
そのようにね、何回やっていても、「自分が当選出来ないかな」、「何とかならないか」と、みんなそんな事を考えている訳ですよ。
そして、「私が死んだ後は、私の後を継いでくれる人は誰だろうな」、「死んだ後はどうなるのかな」と、みんな思う訳です。
私も、「人間とは……」と、やっていましたから、お墓というのは、何かあるんじゃないのかと思ったり、死んだ後は、お墓に行くぐらい思っていた訳ですよ。
ところが、実際は違うんですね。
皆さんの中でね、死んだら自分はお墓の中に行かなくてはいけないと思っている人は、即刻それを捨てる事――。
――「15、縁とは約束事」に続く
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