心の旅路

 

第二話 『心と肉体と経済と』関連の参考講話 短編集

 

2、酸素と人間――自然破壊の後に来るもの

(184ページ『末法の世』参照)

 

人間というものは、もっと自然というものに関心を持たなくてはいけないんですよ。自然がなくなったら、人間は死んじゃうんですよ。そうですよね、生きていられませんよ。

このままでいったら、この地球上はもっとおかしくなりますよ。人間は、そのうち本当に大変になりますね。

今、木をどんどん切る。空気中の酸素は21%ありますね。この21%の酸素の三分の一は、大体、南方の密林で造られる訳です。

ところが、その密林を、実はもう半分位切っている訳です。

酸素が無くなってきますよ、終いに――。

私はね、電車に乗っていろんな処に旅をするでしょう。そうしたら、今何処でもペットボトルでお茶やジュースを飲んでいる光景を見るんですね。電車の中でも、歩きながらでも飲んでる人が多いですよね。

昔は、こんなの見た事なかったんですよ。私は最近、よくこれが眼に入ってしょうがない。私はあれを見ていてね「あっ、人間……次は酸素ボンベを持って歩くようになるんじゃないかな」と思っているんですよ。水じゃなくて酸素――そうなると思いますよ。あのボトルの水が携帯用の酸素ボンベに代わるんじゃないかと思ってるんですね。いや、絶対代わりますよ。それだけ、今もう酸素が少なくなってきている。

今は「水不足だ」なんて言って騒いでいる処もありますけどね。これは水だから、まだ良いですけどね。水が無くなったら移動すればいい訳でしょう。

よく昔からの処で「ここに文明があったのに、突然、住んでいた人間が、謎の消滅をした」なんていうのがありますけれども、あれは水が無くなったからですよ。

それで、そこにいた民族が移動して行く訳でしょう。全部いなくなった訳じゃないでしょう。中には、病気が蔓延して潰れた国もありますけど、大体は水ですよね。

しかし、酸素はそういう訳にはいかない。

私はフッと思うんですよ。恐ろしくなりましたよね。それが知らず知らずのうちに、そういう事をやるようになってくる。

ですから今、自然を壊したから、酸素が少なくなってきて、病気になってる人、一杯いるでしょう。病院に行っても分からない病気の人、酸素ボンベ買ってきて吸ってご覧なさい、病気が治ってしまう人いるから――。

そういう事、今沢山あるんですよ。まあ、そういう事は中々分からないですよね、これは眼には見えませんからね。

よく高橋先生が仰っていたように、見えない世界(次元の違う世界)から、物凄いものが出て来て、人間がおかしくなるように、おかしくなるようにいろんな事をやっているんですよ。皆さん、観えてご覧なさい、厭になってしまうから――。

そういうものが、何か観えてくる訳ですね。そのぐらい、私達の知らない処で、知らないものが動いている訳です。

その中のほんの小さな処(物質界の中の地球上)に人間がいて、ウワァー!って欲望を持ってやっているんです。

そうしたら、人間一人一人が、本当の事を分かって、本当の生活をしなかったら、幾ら肩書きあっても、お金があっても、身体が丈夫であっても、どうなるんでしょう。――そういう事ですね。

それで私達は、本当に自分の肉体を通して、見たり聞いたり験したりする為に、何時間と言う時間を持たされて、今いる訳ですよ。これを大事にしなくてはいけないですね。

簡単ですよね、私の話――。(笑)私がやった事ですから、誰にでも出来ますよ。

しかし、やる気が無ければ駄目ですね、これは――。

人間として、生きているという事は、どういう事か――それを発見しなかったら生まれて来た価値がない。学校に行って勉強して、社会へ出て、地位・名誉・財産を手に入れても何にもならない。――そうでしょう。

「一体、何だったんだろうな……」と、何かそういう疑問を持ったままで、この世を終わってしまうと思いますよ。やはり自分を大事にしましょう。

私が言っている事は、自分で「何故だろう? 何故だろう? どういう事だろう?」と追求していったら、心の中から全部出て来た事なんですよ。しかし、まだ分からない事は多いですね。私は学問をやった訳ではないですからね。

ところが、人間の心の中には、そういうものを誰しもが持っているんじゃないでしょうか。それをみんな引き出していないだけなんですよ。

1995年6月



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