心の旅路

 

第二話 『心と肉体と経済と』関連の参考講話 短編集

 

11、守護霊の相談

(234ページ『守護霊の役目と示唆』参照)

 

この世で怠けて、やるべき事をやらずに逃げていたら、次元が変わって、今度自分が守護霊をする時に、あの世からいろんな示唆が出来なくなる訳ですよ。守護霊の役目を果たせない訳です。

この世に出て来ている自分の魂のグループの人が困ってしまう。

私の処に個人相談に来る人で、そういう人がいるんですよ。

本人が悩んで――例えば、それが自分の友達の紹介で来たとしても――大概、守護霊が話をしながら(本人は分からなくても)連れて来る訳ですよ。

ところが、私の処に来て話を始めると、守護霊がいなくなってしまうんですよ。

「あれえ、何処に行ったのかな」と観たら、本人から離れた処にいるんですよ。そこで「ああだ、こうだ」言っているんですよ。

「そこで言っていないで、もっとこっちに来なさいよ」

と、私は言うんですけれども、中々来ないんですね。

「どうしたらいいのか分からない……」

と言っているんですよ。これじゃあ、駄目ですよね。そして何だか遠慮しながら来ますよ。

「遠慮するなーっ!」

って言うと、吃驚しちゃって来ますよ。(笑)

その守護霊の心の中を観ていったら、その前の世に出ていた時に、何もやっていないんですね。お金持ちで、やりたい事をやって、お金があるから何でも他の人がやってくれたり、人にやらせたりして自分は逃げて歩いた。だから、守護霊が出来ない訳ですよ。そういう人が多いんですね。私はそういう人に何人も会っているんですよ。

そうすると、この世は大事なんですよ。

「良いものも、悪いものも、よーく分かってその中を乗り越えなさい」

と、そう言うんですよ。

個人相談に来た人で、初めて会った人でも、話をしていて「あれえ? 私は何故、この人の事が分かるんだろうか」と思いますよ。そうでしょう、初めて会った人の事が、分かる訳がないですよ。今でもそう思いますよ。

実はこれは、相手の人の守護霊が、私に一所懸命に言うからなんですよ、

「この人は、こういう処の人で、こういう性格で、今までこうなって、ああなって、今こういう状態なんです」と――。

ですから私は、しょうがないからその通り言いますよね。その人(その人の守護霊)が喋った事を、私は本人に伝えているだけなんですよ。そうしたら、

「先生、何で私の事、分かるんですか?」

とそう言われますけど、そんな……私は人の事が分かる訳がないですよ。

そうしたら自分で「私、一体何なの……?」と思いますよ。(笑)

そちらの人(守護霊)の代弁をして、喋った人(本人)にまた返して言っているようなものですよ。

私は考え込んでしまいますよ「一体、これはどうなっているんだろう……」と。

だけど、実際そうなるんですから、しょうがないですね。

これは、相手の人の守護霊が、観える人(心の事が分かる人)に、

「本人に言っても通じないんです。困っておりますので、すみませんが、あなたの方から何とか言って貰えないでしょうか」

と言っている訳なんですね。

ですから、私は「よく聴いておきなさいよ」と、皆さんに言う訳です。

1998年5月



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