心の旅路

 

終章

 

3、光に包まれて……

 

私が守護霊に言われた中に、こういう言葉があるんですね、

「神は光であり、永遠にそのお姿は見る事が出来ない。しかし絶えず神の光に包まれているのである」

――私達のいる中は、こういうふうになっているんですよ。

ですから、善にしても、悪にしても、例えばお化けにしても、全て神の心の中にあるんですね。地獄界にしても神の光の中なんですよ。

神は、地獄なんか創ってはおりませんよ。人間の心が造り出したものですね。ただ、そこに(地獄界)いる人達は、自分でカーテンを閉めて、自分で暗くしているだけなんですよ。

そうしたら、同じこの神の心の中にいるとしたら、正しい事は神なんですから、自分自身は正しい心になる事が大事ですね。

自分に心に打ち克つこと――。そして自分が本当に、物に負けずに、欲望に負けずに、一生を終わって行く事が大事ですね。

悪くなるのは、簡単になれるんですよ。自分で乗り越えないで、拝んで貰って良くなろうとか、触って貰ったら良くなったから、そちらに行こうというのと一緒で、誰でも楽な方に行きたい訳ですね。

しかし、人間、楽な方へ行っても、もう大方は良いものは無いということですよ。

自分が、辛い、大変だというのが本当なんですよ。

しかし、それをやらなかったら、本当の事は分からないですよ。何故生まれて来たのかでさえ分からない。

「面白くない、私は本当に、なんて不幸なんだろう」と、それで何か終わったような気で死んでしまう人が多い。――そうしたら大変ですよ。

みんな一人一人が明るい処へ行かなくてはいけない。そうでないと、私達はこの世の中に住めなくなるんですよ。

この教えに触れた人だけではなくて、日本人だけでもない。日本人が少し分かる事によって外国の人も、知らない間に良くなる事は当然なんですよ。心の波動というものによって、それが伝播していくんですよ。

ところが「日本はどうだから、アメリカに行って伝道する」という人もいる。

日本が良くならないのに、アメリカに行って伝道しても、そんなものが通じる訳がありませんよ。

そうでしょう、自分がちゃんとしなかったら、人に通じていかないのと同じですね。ところが、そうじゃないんですね、残念ながら……。そういう人が、何か知識人だとか、偉い人になっていく訳ですよ。そういうものは仕方がないですね。

高橋信次先生の縁に触れた人が、本当に自分というものをよく見つめ「自分が今、こうやっているのは、こういう事で生まれて来たんだ」と、そういう事をよく知って、それを実行していく一人一人になっていただきたいということなんですね。

――私はそれだけで、別にどうという事はないんですよ。

ところが、話をしても、みんなが良くならないのでは困ってしまいますよね。

それじゃ、どうも私の話の仕方が悪いのか、私の心が悪いのか、どちらかになりますけど……。(笑)しかし、本当に実行していったら、やっただけのものは、ちゃんと自分の心に貯まっていく。その分、心は安らいでいく。

そして、自分の身体の悪い処でさえ良くなる。

皆さん、やらないで、来る度に「身体、悪い悪い」と言う人は、やっていないということですよね。悪いけど、やってないんですよ。(笑)――いや、そんな人は、ここにはいらっしゃらないですけどね……。(笑)

まあ、皆さんもね「何か、来ないよりは来た方がピリッとしていいや」って、来るのかもしれませんけどね、(笑)まあ、出来たら一所懸命やってみてください。

私もこの頃は、中々時間が無くなってきておりますけれども、四国の方からも呼ばれて行くんですね。行っても、直ぐサヨウナラという訳にはいきませんから、まあ、三日位は掛かるんですね。

しかし四国の方は、実はお坊さんなんですね、お寺の御住職。そのお坊さんは、

「わたしの処では、戒名代は少ししかお金を貰いません。どんなに長い字を使っても、どんな立派な名前でも、10万円以上は絶対に取りません」

って仰って、少ししか取らないんです。

ですから、檀家の方から怒られてる訳ですよ。中にはお年寄りで、良い戒名を付けて貰おうと、お金を貯めている人もいる訳ですからね。ですから私は言うんですね、

「お金、もっと取りなさいよ」

「いやあ、怒られたって取りません」

と仰るんですね。他の処では、何十万、何百万という戒名代を取る人もいるのにね。

そして、お寺の本堂を開放してね、人を集めてくるんですね。私はそこへ行って、話をさせて貰うんですけれども、これは、本当に有り難いですよねえ……。

お坊さんの中にも、そういう方がいらっしゃるんですねえ。

私もあちこち行って話をさせてもらっていますけど、そんな特別の会場なんか無いですよ。まあ、この福岡でもそうですね、皆さんが、こうやって会場を借りて来て、ここに話を聴いてくださる方が集まって来られる訳です。

ですから私は、高橋先生の話が出来る訳ですよ。それが無かったら、全然話も出来ないですね。何も無くて行ったら、何処に行っても「何だあいつ、おかしな奴が来たぞ」で終わりですよ。(笑)

ですから、そういう事に対しては、私は本当に有り難いと思っているんですねぇ。

わたしじゃないんですよ……ね、やっぱり基は高橋信次先生――。

高橋先生という方はね、普通に話をしていても、体からピカピカ‥‥金が出たりする人なんですよ。見た事ある方いらっしゃると思いますよ。

人間から金が出るなんて言っても、みんな本気にしないですよ。

私も最初は、本気に出来ませんでしたね。実際にそれを見ていても、本気に出来なかったですね。「何処からか、口に咥えてやっているのかな……口に咥えたにしちゃ、何でこんな処から出て来るのかな?」って、思いましたよ。(笑)落ちたら、バラバラって音がするんですよ。もうこれにはビックリ……。

仕事の話をしていても、顔がピカピカ……光ってきたりね、そういう人なんですよ。

終わって還られたら、我々が一寸見る事が出来ないような処にいる方なんですね。

そういう方が書いていった本がありますから、是非、一所懸命に読んでご覧なさい。

ところが世の中というのは、いろいろあって、こういう先生の事でも、いろんな事を言う人も出て来たりして、もう大変なんですよ。

しかし、それはそれで良いんですよ。世の中は、いろんな事で組み合わさっているんですから、それで良いんです。

私達はそういう中にいて、いろんなものを見て、学んでいる訳です。

ですから、悪い方に染まらないようにしなくてはいけないということですね。

そして少しでも、心の中が、より調和された、より豊かな心を造ろうとして、私達は、今、ここにいる……ということです。

第一巻 完



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